トップ > 名誉館長のつぶや記 > 名誉館長のつぶや記8 凛とした風姿

つぶや記
凛とした風姿

こないだ毎日新聞日曜版文化面の「原田美枝子ー聞き書き」「映画にきて生かされて」を読んでいたら、田中絹代さんの第一印象について「凛とした、という言葉がピッタリの方でした」と語られていました。
原田美枝子さんも田中絹代賞受賞女優のひとり。受賞のことばは「田中絹代さんは一つ一つの映画に命をかけていました。私も一本一本丁寧に演じていきたい」でした。
先日、ぶんか館に来られた高橋恵子さんも「凛とした女優でありたい」という意味のことを話しておられたのを思い出しました。すっくと背筋をばした長身の高橋さんの姿は、文字通り「凛とした」感じです。
女優さんのそんなすがたを、「風姿」というのでしょう。「なりふり。すがた。端正な風姿」と辞書は教えています。このことばは古くからのもので、中世以降の芸術論では、芸術的美をあらわした姿をいいました。世阿弥の著書『風姿花伝』が有名です。芸能人にとってはバイブルのような本ですから、心ある人はみんな読んでいるはずです。
芸能人でなくとも、また外形によらずとも、わたくしたちも凛とした風姿を、心のなかに蓄えておきたいなどと、柄でもないことをふと考えたのであります。                               
                                                            (古川 薫)

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