~脚本家・水木洋子没後15年企画展「絹代と映画『おかあさん』」~
水木洋子(明治43年8月25日~平成15年4月8日)は、戦後の日本映画黄金時代を担った脚本家のひとりです。水木が手掛けた脚本は名監督たちにより映画化され、今井正監督作品『また逢う日まで』(昭和25年/東宝)『キクとイサム』(昭和34年/大映)、成瀬巳喜男監督作品『浮雲』(昭和30年/東宝)、市川崑監督作品『おとうと』(昭和35年/大映東京)など日本映画史に残る多くの作品が生まれました。
本年、脚本家・水木洋子が没後15年を迎えたことから、田中絹代が出演した水木脚本の映画3作品を紹介します。
絹代は、久松静児監督作品『安宅家の人々』(昭和27年/大映東京)では、知的障害のある夫を支える凜々しい妻を、成瀬巳喜男監督作品『おかあさん』では、戦後の貧しい生活の中で懸命に家族を支える暖かく優しい母を、市川崑監督作品『おとうと』では、二人の子どもと上手くいかないクリスチャンで厳格な継母を演じました。
14歳で銀幕デビューし、可憐な娘役を演じ続けてきた絹代ですが、年齢を重ねるごとに求められる役どころは変化していきました。年を経て、確かな経験に裏打ちされた、絹代が演じる三つの女性像をご覧ください。
開催期間 :平成30年11月6日(火)~平成31年3月3日(日)
開館時間 :9:30~17:00(入館は16:30まで)
観覧料 : 一般:200円 小・中学生:100円
※未就学児及び70歳以上の方、身体障害者手帳などをお持ちの方は無料。
下関市・北九州市在住の65歳以上の方は無料。
場 所 :下関市立近代先人顕彰館2階 田中絹代記念館
TEL 083-250-7666
FAX 083-231-0469
◇展示の様子