◆企画展「中本たか子の軌跡」展を開催します
1.開催期間 平成23年7月20日(水)~9月4日(日)
開館時間 9:30~17:00(入館は16:30まで)
2.会 場 下関市立近代先人顕彰館1階 ふるさと文学館
山口県下関市田中町5-7
TEL 083-250-7666/ FAX 083-231-0469
3.趣 旨
明治36年(1903)11月19日、中本たか子は角島(現下関市豊北町角島)に生まれました。山口県高等女学校卒業後、一時は小学校の教員を務めたものの、24歳のときに上京、昭和3年(1928)に発表した短編小説「アポロの葬式」を皮切りに文学の道を邁進していきました。
彼女が自らの創作活動の方向を見いだしたのは、それから間もなくのことです。昭和4年に様々な思想、主義の発表の場として解放されていた雑誌『女人芸術』に参加し、次第にプロレタリア文学へと傾倒していったのでした。
こののち、彼女の活動は国家の方向性とは反対方向に進み、3年間の服役を経験,以後言論統制を避けるように古典文学の研究に勤しましたが、戦後は自身が体験した獄中生活や、自らが参加した米軍基地拡張反対運動や平和運動など、その波乱万丈の人生と社会問題を書き綴る民主主義文学者として注目されるようになりました。
本展は、国政と人々の苦しみを真正面から見つめながら、直向きな創作活動を続け、ついには芥川賞候補にも上がった中本たか子の生涯と作品を取り上げるものです。社会の歪みをペンによって問い続けた彼女の作品に、その闘志と仁愛に満ちた人生を感じていただければ幸いです。
4.主 催 下関市立近代先人顕彰館
(指定管理者 下関市文化振興財団)
5.協 力 中本たか子文学資料館
山口県下関市豊北町角島630-3
TEL 083-786-2574
6.観覧料 無料
7. 企画展会場 ふるさと文学館