名誉館長のつぶや記

名誉館長のつぶや記5 ハート・ロッカーとアバター

つぶや記
ハート・ロッカーとアバター

  毎日映画コンクールの「田中絹代賞」が決まるころ、アメリカではアカデミー賞の下馬評が白熱がしていました。つまり『ハート・ロッカー』と『アバター』のいずれに軍配があがるかということは、日本国内でも話題しきりでした。
  昨年は『おくりびと』の受賞で大いに沸きました。わたくしは、この作がまだあまり注目されないころ、下関のシアター・ゼロで見たのですが、その直後、受賞の大ニュースとなったのは、きのうのことのようです。アカデミー賞は外国のお祭りといった気持ちもしていたのですが、あれいらい急に身近な映画賞となりました。
  そんなことでこんどの『ハート・ロッカー』と『アバター』には、いつにない興味を抱いていたのです。最近、暇をみつけて小倉のチャチャ・タウンに足をはこび、ハシゴして両作品を鑑賞しました。批評的言辞はやめます『ハート・ロッカー』に軍配があがったのに納得し、加治町の「仏蘭西軒」で祝杯をあげて帰りました。 (古川 薫)