◆企画展:「女優 田中絹代と映画監督 ①五所平之助」
会 期 平成23年10月18日(火)~平成24年2月26日(日)
場 所 田中絹代記念館(2階)
料 金 一般:200円 小・中学生:100円
開館時間 9:30~17:00 (入館は16:30まで)
(内容)
大正13年(1924)に松竹下加茂撮影所に入社した田中絹代。
デビュー作は野村芳亭監督作品の『元禄女』(1924)で、
犬の腰元役という端役でした。その後、いくつかの作品に出演するも、
未だ無名だった絹代をスターダムへとのし上げていった監督の一人が、
五所平之助です。
昭和2年(1927)、新進気鋭の監督五所は「幼すぎ」という周囲の懸念に
抗して絹代を主演女優に抜擢し、『恥しい夢』を撮影します。
これが好評を博し、五所自身の出世作にもなりました。以後絹代は、
彼の作品を介して大女優への階段を駆け上がっていくこととなるのです。
日本で初成功のオールトーキー作品『マダムと女房』。
後世に何度もリメイクされることとなる純文学作品『伊豆の踊子』。
さらに第3回ベルリン国際映画祭において国際平和賞を受賞した
『煙突の見える場所』や、五所平之助初の色彩映画『黄色いからす』等、
日本映画史に記憶される数々の話題作に出演してきました。
昭和史と共に歩き、大女優として今も多くの方に愛され続けている田中絹代。
本展は五所平之助作品の中で煌めく「女優絹代」を紹介するものです。
この機会に、女優として輝きを放ちはじめた頃の絹代を振り返り、
懐かしんで戴ければ幸いです。