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つぶや記 275
  文選工とモノタイプ①

  「AI(人工頭脳)時代の未来を語る」といったテレビの深夜番組をみてからの感想です。わたくしが新聞記者として勤めていた終戦からおよそ10年の下関にあった新聞社といえば社員数40人をかかえ、これから勢いをのばしていこうとするころでした。
  1階にはグーテンベルクが発明したような古めかしい平版の活版印刷機が据えてある印刷工場、2階には社長室と編集室、それに連続して「文選室」なるものがありました。
  文選工は50人近くいましたので、文選工場といってよいくらい広々としていました。文選という言葉はほとんど死語になっていますがまだ広辞苑には載っています。文選とは「活版印刷で原稿に合わせて必要な活字を拾うこと、拾う人」ともあります。この活字というのが重要な文化財で、「活版印刷に用いる字形。繰り返し使用することから、活きている字の意味で活字」と解説しています。
  活字は人類が発明した印刷文化のみなもとになる道具です。西洋では1400年ごろドイツ人グーテンベルクによって印刷機一切をふくめて印刷文化の父とされていました。
  活字に類する印刷文化は中国に始り、日本にわたってきたものであり、印刷機が果たした人類文化発展の貢献は、宗教・哲学・科学の普及をはじめかぎりがありません。
  そこで印刷文化といったものだけでなく、後世の人工頭脳と密接にからむ人類のAI展開の瞬間を見た経験がわたくしにはあります。
  下関のみなと新聞社でそれを目撃したことを、2度に分けてお話ししようと思います。
                                                                               (古川 薫)

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