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つぶや記 235
  田園都市

   講演を引き受けて、山口市秋穂のセミナーパークに2度ばかり行きました。
   山口県人づくり財団が運営するこのセミナーパークは、広大な敷地を持つすばらしい公共施設です。大小の会議室、講演会場、食堂・宿泊設備
も完備して、各種のイベント、研修会などほとんど連日の利用者で賑わっています。
   「平井さんはいいものを作ってくれた」そういう声が聞かれますし、わたくしもそう思います。平井知事が遺したのはこのセミナーパークと下関市の海峡メッセ、岩国市のシンフォニーホールです。
   いわゆる箱もの行政については、いろいろと批判もありますが、できたものが大勢の県・市民が末永く利用できる施設であれば、それもよいではないかと思うのです。一人の首長が二、三期の任期中に、すこしはゼイタクな " ハコ " を遺すのは、財政が許すかぎり必要なことかもしれません。
   実はこれまで新山口駅からタクシーでセミナーパークに行っておりましたが、こんど宇部市から車で30分の県道を通りましたら、たくさんのことを発見しました。まず県道のガード・レールがオレンジ色に塗ってあるのは山口県だけだと、これは運転手さんが教えて教えてくれました。県の花・木であるみかんの色です。ちなみに国道・市道は白です。
   セミナーパークに通ずるおよそ20キロの県道がすばらしい。広々とした田園地帯を走って行くと、左にスイスのマッターホルンそっくりの山がありました。それからしばらく行くとビュッフェの絵のような周防大橋が近づき、右手に遠く白いキララ・ドームがみえます。このドームでは若者2万人があつまるコンサートが最近ありました。キララ・ドーム、周防大橋は二井知事の置き土産です。
   これはまさしく田園都市の風景だなと思いました。山口新風景です。この前村岡知事にお会いしたとき、その話をしたらピンと来ない表情に見えました。一度ゆっくりこの県道を走ってみてください。
   ああそうそう村岡さんはどんなハコを作ってくれますか。楽しみです。

                                                                               (古川 薫)

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