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つぶや記 148
不況脱出の願い①

長く暗いトンネルでした。でしたではなく、今もそのトンネルの中にいるようですが、どうやら出口らしい明かりがぼんやり見えるような感じがしています。
本当ですか、アベノミクス効果というのは。ゼニカネにしがみついているわけではないので、テレビの相場表にはちらりと目をやるだけでしたが、このごろはしげしげ円安傾向を確かめるのがクセになりました。大胆な金融緩和、機動的な財政出動、民間投資を喚起する成長戦略を3本の矢とする安倍総理の経済政策が、地につくかどうかを全国民が目をサラにして見守っています。「祈るような気持ちで」と付け加えておきます。
かなり以前のことですが、経済学者数人と宴席を共にすることが偶然ありました。このさいだからと日ごろ抱いている疑問をぶつけてみたのです。
「経済学ってほんとうに実用の役に立つ学問ですかね。経済が生き物であるなら医師の処方箋が、かなりの確度で的中するはずだが、ある内閣では閣僚に有名大学の教授を大臣に据えて不況対策にあたらせたが、処方箋はカラ手形に終わっています。古い話だがアメリカではノーベル賞クラスの経済学者が好況の太鼓判を押したとたん大恐慌が始まった例もあります。どう思われますか。経済学は有用の学ですか」
そばにいる先生に話を振ると「私は経済史ですから」と逃げられ、ほかからは返事がありませんでした。≪なにを小癪な、このドシロウトが≫と思われたのか。その後もこの素朴なドシロウトの疑問にまともに答えてもらっていません。経済史が過去の経済動向をたどり分析しても、それが処方箋にはならない。経済学とはしょせん経済史なんですかね。
山口県でのことですが、ある総選挙のさい聴衆のひとりから「あなたの信ずる経済理論は?」と聞かれて「ケインズです」と答えた人がいました。話が長くなりましたが、隔週では間が伸びるので、この項に
かぎり次週にまわします。                           (古川 薫)

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